前回お話しした生体認証ですが、欠点もたくさんあります。

私が以前所属していた会社では、指紋認証静脈認証の試験運用をしていたのですが、ちょっとした汗が原因で、うまく認証できず、仕方なく横についているパスワード入力式の機械を使ってドアのロックを解除しなければならない、ということが頻繁にありました。

指を使った認証はケガや手荒れなどの問題もあり、スムーズな運用は難しいかもしれませんね。

顔認証も、ケガやメガネの有無、美容整形(?)などの可能性があります。

たとえば、医師や看護師が手術室に立ち入る際、両手がふさがっていたり、マスクや手袋を付けていたりすることから、カードタッチ型や生体認証型による個人認証は難しいですね。

そんな中、期待されているのが、ポケットにカードを入れておくだけで認証ができる短距離無線通信人体通信」です。

この技術は人体の表面に微弱な電界を誘起し、送信機または受信機内のセンサーを通じて、電界の変化を検知して通信を行います(人体に直接電流を流さないため、心臓ペースメーカーの方でも安全に使えます。

ポケットに「人体通信Suica」とか財布に「人体通信Edy」ーーといった実験が行われており、実用化も近いと思われます。展示会でも各社が実用化を目指して、様々な技術を展示しています。

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ウェアラブルexpoの様子

*写真はウェアラブルexpoの公式サイトからお借りしました。